2005年06月06日

最小ロット・・・その2

ほら、また更新がなくなったと言われそうで
すみません。ちょっとここの大家さんが不調だったりで
タイミングが合わず・・・と言い訳をして(^^ゞ

以前にHPのねじの雑談コーナーで最小受注数という
受注生産の場合のお話をさせていただいたのですが、うちのような
零細ねじ屋にも最近お問い合わせをよくいただけるように
なったのですが、個人の方のお問い合わせに六角穴付きボルト2本
とか4本とか数点のお問い合わせで各10個以下というものを最近
いただくのですが、大変申しわけないのですが当店は小売り主体の
店ではなく、試作加工、受注製作が主力で資源も乏しいために在庫
ねじは極わずかしかなく広大なねじの世界の製品を到底揃える事が
出来ません。

確かに購入を希望される方からすると修理や交換などに必要な本数は
数本っていう事が多いと思いますし、同じねじを100本も必要ない
のに買わなければならないのは無駄になるし、特殊なものなら金額も
バカになりませんから、なんでねじ屋なのにそんな事が出来ないの?
と言われる事も多くあります。

既製品のねじはホームセンターでご覧になってもお判りのように極安価
なものですから、それを買うのに千円以上必要というのは理解しにくい
と思います。ですが逆に売る側からするとメーカーはケース単位でしか
販売をしませんし、卸商社も箱単位が多くなります。これは単価が安く
運送などの経費を引くと動かす利益が出ないためです。

と同じように小売店などもいつ売れるか判らないねじをずっと在庫して
おく余力はありません。(秋葉原などサイズや形状を特化してターゲット
を絞ればバラ売りも出来ますが・・・当然負担分があるので割高です。)

このようにある程度的を絞れれば良いのですが、当店の特徴は他店で入り
にくい特殊ねじですので範囲が広大です。その広大な分野に30%位は
対応出来るネットワークはありますが特殊のため個人売り対象ではない
分野が多くどうしても企業レベルの数量になります。 それでも極力少ない
数量になるように努力としているのですが、まだまだ個人のお客様に対して
充分に対応が出来ない事をご理解いただきたいと思います。

・・・・今回は書き始めから最後まで言い訳のようですみません。
今後HPの表記も極力増やして、詳しく改良してきたいと思っております
ので長い目で見ていただけるようお願いいたします。
posted by ねじ屋 at 22:43| 東京 🌁| Comment(4) | TrackBack(1) | ねじの話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年05月23日

暖かみのある金属

金属=冷たいってイメージですが、昔から家具などに用いられて
来た真鍮(これって字書きにくいですよね)またの呼び名黄銅で
す。 以前HPの雑談のコーナーでも取り上げたように現在では
非磁性のねじとして見直されて来ていますね。

非磁性の用途でも真鍮は生地で用いられます。一般のねじとして
はニッケルメッキという銀色のメッキが着いている事が多いのです
がこの薄いメッキのニッケルが強磁界では影響するのだそうです。

表題の暖かみのあるねじという用途でも真鍮は生地が求められる
事が多くあります。 真鍮は出来たて(作りたて)の表面が酸化して
いないものは薄い金色で綺麗ですが、年代をおって出来てくる被膜
による黄色みが強くなった時、くすんで茶色くなった時それぞれに
味があります。 この変化は伸銅系のもの独特ですね。

以前から腰痛を防ぐ独自のイスを作られている方とお仕事をさせて
いただいているのですが、実際作られているフラッグシップモデルは
極力真鍮材で作るという事により独自の味が出ています。

先日もアンティーク家具のレストアをされている方がいらっしゃって
うちにある今や絶滅寸前のすりわり付き(マイナス)木ねじを見られて
非常に感激されていました。 なにもかも機能優先(確かにカムアウト
(頭の穴が崩れて締められなくなること)などでマイナスは不利ですし
生産性も良くないので今はデッドストックを探し当てるしかない状態です
 
実際作れないとは言いませんが、1ロット15万円以上もするので木
ねじで新たに量産でもしない限り無理な金額になってしまいます。

でも、この味っていいと思いませんか?
(丁度良い色合いに落ち着いた強い黄色みになっていますよね
・・・・・・写真の腕に問題で暗くてすみません)

moku-1.jpg
posted by ねじ屋 at 00:14| 東京 ☁| Comment(4) | TrackBack(0) | ねじの話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年04月13日

趣味のこだわり

下の話と関連しますが、皆さんうちに来られる方のこだわりはかなり
高いものがあり、オーディオのスピーカー接続金具のねじの材質と
表面処理でどれだけ音質が変わるか色々研究されている方や、
鉄道模型用のマイクロサイズのねじ(M1.4の特殊ねじ)をお仲間
と共同で作られる方など多士済々です。
 そういう今日もアメリカ製の古いドラムの部品のレストア依頼にいらした
方があり測定したところ、確かにホームセンターなどでは対応出来ない
NO.12−24や5/16ー24のねじで作られていました。
 先日もサックスの修理の方がNO.5−44という特殊なねじが壊れて
演奏出来ずうちにたどり着くのに半年かかったと言われ感謝されたり
しました。

 確かに上のようになんとか対応出来る時は本当にこちらも嬉しいのです
が戦前のカメラの復元のようにもう1年近く掛かっているのに半分も進まず
依頼者の方に本当に申しわけないものなど数多くの対応能力不足が
あることも確かです

 今後も大量生産大量消費は終わり、低成長下で大量に売れるものは
限られるのでしょうが、個人の方のここだけにはお金を掛けても言う物
作りに対するこだわりはより深まっていくので、受け手もその対応能力
が問われるようになるのだと思います。
posted by ねじ屋 at 21:24| 東京 ☁| Comment(7) | TrackBack(0) | ねじの話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年04月10日

環境対応その2

長くなったのでこちらに続きです。

でも鉄製品はこのようにメッキが変わる見込みが見えて来たのですが
真鍮のねじ(既製品のように快削性のないものは良いのですが)
特にツマミねじなどの飾りねじは本当に困ってしまいます。
最近電子部品用のスペーサーやねじ付きスペーサーについては鉛
フリーをうたった物が出て来ていますが、従来切削での製作は通常
快削真鍮を使って効率を上げてコストダウンして作られて来たので
一朝一夕には切り替えが出来ません。

なぜ快削が悪いかと言うと切削性能を上げるために鉛が添加されて
いるからなんですね。
ま、鉄にしても快削性能を重視したものには鉛が添加されているので
こちらも問題ですね。メッキの次はこちらの問題が表面化するのでしょうね。

材料メーカーさんが本腰入れて環境対応の材料開発してくれるのか?
それが安価になるのか?いったい代替えがいつ頃可能なのか?
加工先にその加工時間が増えたツケが回ってしまうのか、凄く深刻な
問題かもしれません。

・・・・でも環境対応の正式リストには将来的にニッケルについても
書かれているのですが、そうしたら今度はステンレス製品に大問題に
なるのかな?この辺はもっと詳しく調べないとなんとも言えません。

いずれにしても環境は今後大きなテーマですから犠牲をともなっても
実施されるのでしょうね。
ほんと、難題山積なねじ業界かな?
全部ねじはチタンにでもなるんでしょうか?????
posted by ねじ屋 at 19:00| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | ねじの話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

環境対応その1

プレッシャーを感じて(。_・☆\ ベキバキ
ねじの話ですが

6価クロムの問題から始まったねじの環境対応がこのところ
大手さんを中心に徐々に厳しさを増して来てます。

既製品のねじと言えばクロメート(黄色と緑とオレンジみたいなのが
混ざった色の亜鉛メッキです)と以前は決まっていました。
確かにクロメートはねじに傷が付いても自己補修機能があって錆びに
強いし、安価だったので一番多く使われていました。

ただ、この自己補修力っていうのがクセ者で水分に対して解けやすい
表れとも言えるんですね。だから屋内などで使っている分には危険が
少ないのですが、一度水に当たると徐々に溶けてしまう。
それが土壌汚染に繋がる(廃棄物にも多く使われているのでより怖い)
当然濡れた手や湿った手で触れても付くわけですね。
(だから従来から屋外に使う安価なものは水に溶けにくいユニクロが
使われて来ていたんですね)

で、この6価クロムが発癌性があったり、色々人体に影響が出るのですね。

このため3価クロムクロメートへの代替えになって来ています。
徐々に3価のものも耐食性が上がって来ているので早晩入れ替え
になるのかもしれません
(そのためにメッキ屋さんは多大な設備投資を迫られて大変ですが)
・・・・・3価クロムクロメートってほんとに安全なの?という素朴な疑問も
確かにありますが、まだ発展途上の問題で正直良く判りません。

長くなったので別に書かなくちゃ
posted by ねじ屋 at 18:12| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | ねじの話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年11月23日

暖かみと合理性

ねじは機能製品ですから、いかに緩まないかとか
いかに効率良く締まるか、錆びないかなどを各メ
ーカーが研究して品質や機能が向上して来てい
る商品で、材質も鉄からステンレスへそしてチタ
ンなどの特性を持ったものに主力が移って行く物
だと思います。

ただ、人間って効率だけで全て解決出来るほど単純
ではないんですね。 最近非磁性という特性でまた
注目されるようになった真鍮ですが、ねじの性能だけ
で判断すると強度が低い、変色するなどの弱点があり
今までは電気器具などの分野など活躍の場が限られ
ていました。

でも真鍮は磨くと金色の暖かみのある色になったり、
変色も一種の味のなるという見方も出来る、その味
を求める人も少ないのだと思います。

これと同じ事が今は十字穴(プラス)が当然のねじで
すが、以前はマイナス(すりわり付き)も数多くあり
ました。 でもマイナスは締め付けたり緩めたりする
時に溝が潰れる(カムアウトと言います)事が多く
機能で劣っているという事で今はもう絶滅状態になっ
ています。

でもデザインを追い求める人たちやアンティークの物
にはこれが味になる、ましてその製品が生まれた時代
を表現するには欠かせないものになっているのです。

でも今それを再現するのは高価になってしまいます。
さらにそれが木ねじなどの特殊な形状だとほとんど
通常のレベルの数量では製作が出来ず僅かに残された
物に頼るしかない。

どうも、日本人っていいとなると偏る傾向があるようで
このような暖かみのある物を残すのが下手なんですね。

うちによくこのような商品のお問い合わせをいただくの
ですが微力でその1/5も実現出来ないのですがこの
味わいだけは大切していきたいと思っています。
posted by ねじ屋 at 21:30| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | ねじの話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年11月14日

非磁性のねじ

そろそろねじの話にしますね。
最近問い合わせや注文をいただくものに非磁性のねじ
というのが増えました。

昔はねじと言えば鉄か真鍮でしたがステンレスになり
チタンやアルミなど材質の持つ特性を組み込み環境に
合わせて行けるようになったので非常に広い分野の
材質が選ばれるようになっているのです。

・・・・昔は鉄に関わる商売なんで儲からないなんて?
なんせ金ヘンに失うってものを扱ってましたので(^^)

と本題に戻して、半導体製造装置、超伝導、音響
など代表的な分野ですが磁石の影響を受けない非磁性
(磁石に付かないっていう事・・・・もっとも今のレベルは
それを大きく越えた所にあるんですが)
の材質でねじを作ってくださいというご希望が増えてます。
この材質の分野は鉄やステンレスに比べて量産しにくい
上に特殊な用途に使うので元々使う量も少ないので特注
となるんですね。

ま、実際にうちの会社に厳密な測定が出来る装置があるわけ
ではないので経験則と発注される方の知識で材質をい選択
してるのですが、真鍮、りん青銅、アルミさらにプラスチック
といった材料が選ばれます。

経験即と言ってもこちらの知識は磁石が付かないとか、真鍮
よりりん青銅のほうが強度が高い程度ですので本当にひとつ
ひとつ製作してきた積み重ねでこんな特性なんだと日々勉強
しているようなものこちらも申しわけない次第です(^^;;;;;;
posted by ねじ屋 at 11:15| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | ねじの話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年11月12日

特殊ねじ

うちは5年ほど前にサイトを開いて普通のホームセンターなどで手
に入らない市販品のねじと企業の研究開発用の部品や個人の方
のカスタムオーダーのねじをネットでお請けする極小の商社です。

3ちゃん会社でお請けするので最近は能力オーバーで皆さんに
ご迷惑をお掛けすることも多々あって申しわけなく思っている
日々の連続なんですが、 特殊なねじの用途がこんなにあるとは
サイト開設までにねじ屋を20年以上もやっていても判りませんでした。

今の日本って景気はずっとぱっとしていないのですが、個々の欲しい
ものは沢山は本当はあるのに自分に合ったものが見つからないので
買わないという部分も大きいのかなと思います。

うちのみえる方はこだわりを持たれた方ばかりで、従来ならどこに頼ん
でいいのか判らないで悩んでいた方も多いのですが、そのこだわりを
持たれている分欲しいものに求める思いが強く、その熱意に常に
圧倒されています。

本来ならもっと早く対応して行かなければならないと思っているの
ですが・・・・・
ここに書いている間に仕事しろですね(^^;;;;;;
posted by ねじ屋 at 11:47| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(1) | ねじの話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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