2005年05月23日

暖かみのある金属

金属=冷たいってイメージですが、昔から家具などに用いられて
来た真鍮(これって字書きにくいですよね)またの呼び名黄銅で
す。 以前HPの雑談のコーナーでも取り上げたように現在では
非磁性のねじとして見直されて来ていますね。

非磁性の用途でも真鍮は生地で用いられます。一般のねじとして
はニッケルメッキという銀色のメッキが着いている事が多いのです
がこの薄いメッキのニッケルが強磁界では影響するのだそうです。

表題の暖かみのあるねじという用途でも真鍮は生地が求められる
事が多くあります。 真鍮は出来たて(作りたて)の表面が酸化して
いないものは薄い金色で綺麗ですが、年代をおって出来てくる被膜
による黄色みが強くなった時、くすんで茶色くなった時それぞれに
味があります。 この変化は伸銅系のもの独特ですね。

以前から腰痛を防ぐ独自のイスを作られている方とお仕事をさせて
いただいているのですが、実際作られているフラッグシップモデルは
極力真鍮材で作るという事により独自の味が出ています。

先日もアンティーク家具のレストアをされている方がいらっしゃって
うちにある今や絶滅寸前のすりわり付き(マイナス)木ねじを見られて
非常に感激されていました。 なにもかも機能優先(確かにカムアウト
(頭の穴が崩れて締められなくなること)などでマイナスは不利ですし
生産性も良くないので今はデッドストックを探し当てるしかない状態です
 
実際作れないとは言いませんが、1ロット15万円以上もするので木
ねじで新たに量産でもしない限り無理な金額になってしまいます。

でも、この味っていいと思いませんか?
(丁度良い色合いに落ち着いた強い黄色みになっていますよね
・・・・・・写真の腕に問題で暗くてすみません)

moku-1.jpg
posted by ねじ屋 at 00:14| 東京 ☁| Comment(4) | TrackBack(0) | ねじの話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
いいですねぇ。金属の色って。自分は好きです。(当然かな。金属屋ですもんね(^^)。)
鋳物を鋳肌から削っていって、金属光沢が出てくる瞬間は、はらはらどきどきしながらいつも見ていました。(この瞬間に不良となるものがあるものですから。)
ですから、金属光沢を見たとたんほっとするといった”刷り込み”が出来上がってます(笑)。
削り方一つで同じ金属でも色んな色になるので、金属ってやめられません!
Posted by maki at 2005年05月23日 11:44
makiさんは金属材料の専門家なんで見る所がさすが違うんですよね。
確かに材質だけではなく加工方法によってもかなり金属は表情を変えますよね。
バイトで削り出した挽き目のきれいさはバフ研磨などによって磨かれた鏡面とはまた違った味がありそこの加工屋さん独自のものがありますよね。

だから不良品を混ぜて誤魔化そうなんて悪い
素人が考えてもその加工手順や、バイトの研ぎ方
移動の仕方、回転の速さなどから表れる挽き目で
自分のところかよそかって判ってしまうんですよね。
Posted by ねじ屋 at 2005年05月23日 23:19
こんばんわ。
真鍮加工で挽き目を綺麗に仕上げたときの
光沢感はなかなか綺麗な物ですよね。

いい仕事してますね〜って褒められて
うれしかった記憶があります。

寸法も大事ですが、見た目も大事ですね。
Posted by yotch at 2005年05月25日 01:33
yotchさん

綺麗に仕上がった挽き目は美しいですよね。
デザインの世界ではそれが価値になりますね。

これまで通常は機械部品的なものが中心なので
公差がまずありきで挽き目と言ってもJISでの
面粗度で表されるようになるとちょっと美的な
世界とまた変わりますよね。

バフ研磨などで綺麗に鏡面にしたり、ラップ研磨
や電解研磨でピカピカも良いのでうが挽き目には
また独自の味があるんですよね。
Posted by ねじ屋 at 2005年05月25日 12:46
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