2005年04月23日

設計力と技術

今日のNHKスペシャルの「万年時計の謎に挑む
江戸時代の天才vs現代の技術者100人」という
番組を見てただ感心するのみでした。

幕末には西洋の技術も入って来たとは言えあれだけの
正確さと多機能な時計を作り上げたまさに天才の
田中久重の凄さ、発想の奥深さ、現代の解析で明か
になるほど、その加工技術には圧倒されます。
歯車の形状としくみ、その正確さ、真鍮のばねの製作法
の謎など全てにおいてあの時代のものかと思うもの
でした。

 しかしこのばねを巻くには刀鍛冶の腕と協力があった
ようですが、現在の技術では再現が出来ない、真鍮で
2mmの厚さで3.6mの長さの板をきっちり巻いて巻き
ばねを作るなど周辺の加工に携わる者にとっても
驚異的でした。結局この部分だけはステンレスに置き換え
られ(しかも1/3の量に減らして)ていました。
 どこかでこの刀鍛冶の技術のノウハウが伝承されな
かったのか?そのノウハウを熟知した田中久重独自の
加工法がそこにあったのか?技術は日々進歩している
のが常識(PCなど半年でもう古いのに)の現代ですが
時空を越えた技術というものに驚かされました。
posted by ねじ屋 at 23:10| 東京 ☀| Comment(8) | TrackBack(0) | 雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
日々進歩していく技術でも同じものを作ることが出来ないなんて、昔の人のノウハウはすごいものがあったんですね。

機械の進歩で人の技術が少しずつ低下してるのですかね。
進歩とともに少しでも楽をしようとするからでしょうか。
技術の継承、維持の重要性を改めて確認しました。
Posted by shin at 2005年05月07日 22:12
shinさん
どうも、

shinさんとこの「いい人材を育てるには」に通じると
思うのですが、汎用旋盤が主流の時にはバイトの研ぎ方
の出来不出来が職人の腕の見せ所だったのがNCになり
こちらからリンクさせていただいてる方々は個々に独自
の技術をNCに加えておられるので全部とは言えません
がどうしても研ぐこと(特に最近なら細径のドリルの研ぎ方なんかもそうですが)から既製品の使用のみなんてとこも出てきいる(量産のラインものなんでしょうけど)

 ねじ屋の業界で言えばロクロ屋さんの激減かな?今
細物の全ネジで凄く長いものNo.0−80×160
とか銅の全ネジの M2×120なんてサイズは加工
先に困るものなんですが、僅かに残った職人さんなら
可能なんですね。 でも今加工してくれる所2軒とも
後継者はなくあと5〜6年で作れなくなってしまいます

 うちみたいな商社はこういう職人さんたちがあって
こその職種なんで後何年なんて不安になることも段々
多くなって来ました。
Posted by ねじ屋 at 2005年05月07日 22:13
こんばんわ。
うちもshinちゃん同様、全てではありませんけど
手研ぎのバイトを使用した加工をしています。
ドリルもドリル研磨機ではなくグラインダーで
手研ぎです。

チップやコーティングドリルも必要な場合も多々
ありますが、こういった技術は、まだまだ必要で
精度や特殊な形状を求められる場合は特に威力
発揮!ですよん♪

手を抜けば、手を抜いただけの切れ味しかないですし
難しい部分もありますけど、技術向上・継承はして
行きたいですね。

東大阪のあたりでは、こういった技術継承するための
コンサルティングがあるらしいですね。
Posted by yotch at 2005年05月07日 22:14
yotchさん

ほんと手研ぎがその加工屋さんの技術レベルを
表す事にもなりますよね。

ただ切れ味を良くするだけではなくわざと切れ味を
落としたりって普通の人に言っても理解しにくい
でしょうけど、材質や形状によってはあり得るし
その判断も大きな ノウハウで奥が深いですよね。
・・・・うちなんて何年たっても門前の小僧
(こんな年寄りの小僧はいませんが)なんで
この奥の院は難しいですね。
Posted by ねじ屋 at 2005年05月07日 22:15
TVで、製造業の方々が出てくると、ボリュームを上げて、TV画面の前にかなり接近して正座し見入ってしまいます。
おっ!おっ!おぉーーー!!と言う感じで♪
こう言う番組は、常に合っていてほしいですよねっ!

若い頃は、目にもとめなかったのですが・・・最近は、こう言う番組は、大好きで。大好きで。(^_^)ニコニコ
Posted by 空き地 at 2005年05月07日 22:17
空き地君 こんにちは〜

確かにプロジェクトXとかガイヤの夜明けとか
良く見ますよね、技術開発の裏話は面白いし
・・・・でも年?って事もあるかも(^^)
苦労するのを見て共感出来るって事ですから

でも日本の子供の理科ばなれが酷いと言うので
最近は面白い先生も出て来て、こっちは子供と
興味を持って見てます。

・・・・って結局ただのテレビ好きなんでしょうね(^^;;;;
Posted by ねじ屋 at 2005年05月07日 22:19
ねじ屋さん、こんばんわ。
遅ればせながらNHKの番組拝見しました。
真鍮のゼンマイ、驚きました! 再放送だったみたいで夜中だったのですが思わず「うぉ、スゲェ!」って
大きい声で言ってしまいました(苦笑)。
真鍮のゼンマイだけでなく、全て深く考えられた
製品ばかりで本当に感動的でした。

自分の事なのですが、日々仕事に追われているとちょっとしたチャレンジさえも何か理由をつけて遠ざけようとしているように思います。
そう、先ず出来ない理由を探してしまう時があるのです。
今回の田中久重の物語を見ながら自分とは違う考え方に気が付きそんな自分に反省の念を感じました。
初めて自分一人で製品を完成させた時の嬉しさや
「まだまだ!」と言う気持ちを忘れていたなぁ
Posted by 京都旋盤 at 2005年05月07日 22:21
京都旋盤さん

トラックバックありがとうございます。
確かに頭から出来ないって思う時って
ありますよね。でも ん?と思って考え
を違う方向に切り替えて出来た時の喜び
っていうのもありますよね。

とても、とても田中久重のようには行きません
せんが無い知恵を無理矢理絞ってやる訓練も
必要なんでしょうね。
(先日のTVチャンピオンの時もそうでした
・・・・でもあれは結果が出ませんでした(^^;;;
Posted by ねじ屋 at 2005年05月07日 22:22
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