2009年05月20日

製造業の行く末

ほぼ2年投稿していないブログに急にすみません。

ねじの話を中心に雑感を書かせていただいていました。
でも、今回の不況で雑感として書いている場合ではなくなりつつ
あり、久しぶりに投稿したいと思いました。

どんな製品でもひとつの部品とか加工だけで販売出来るものはない
と思います。今回の不況による受注量の減少でこの個々の部品を
作る、加工するという一連の流れが途切れてしまう危機が従来とは
比べものにならない位深刻になっています。

このままではブツ、ブツと、本来加工されて行く流れが切れて日本の
製造業は崩壊してしまうという崖っぷちに立っています。

今年に入ってから当社の取引先でも廃業に追い込まれた所はもう
5社、あと半年が限界という所は何社あるか想像するのが怖い位です。

比較的年齢の若い職人さんがおられるMC加工、NC加工でさえ
厳しい状況ですが、当社の主力のひとつの六角加工でも矢打ち加工
で1件廃業、もう1件もぎりぎりがんばって後半年の稼働状況です。
それまでの個々の加工屋さんの営業努力とか、技術の問題あるなら
これも時代の流れかもしれません。 しかし技術があるの廃業せざる
得ない所も沢山あります。個人事業で1〜2人の所ですらそういう
状況です。

また、廃業される方の中には跡継ぎがなく、年金で細々でも暮らして
いったほうが安全という理由も多く、それまでのノーハウは誰にも
引き継がれる事なく消えて行きます。

(これは矢打ちに限らず、研磨、精密板金、メッキ、精密挽物
 特殊レーザー加工など非常に幅広い分野に同じような危機が
 近づいています)

もう好況なんて来ないという否定的な意見もありますが、もし景気
が上昇カーブを描いても難度の高い加工や量産に入る前の試作を出来る
所が消えてしまっては製品が作れなくなってしまいます。

大企業は留保資金もある所もあり、さらにリストラ等で出費を抑えて
生き残りを図れかもしれません。しかし中小零細はギリギリの営業で
融資を受けても当座の資金で消えて、また返済に追われる状況です。

暗い事ばかり書いてしょうがないのですが、現状は少しでも仕事を
集めて動かしたいという気持ちで日々動いています。
景気も底は打ったというのですが、まず上昇になっても上からで
末端は最後なので、少しでも上向いて将来にうっすらとでも明かりが
見えるまで、この技術を守って行きたいと思います。
posted by ねじ屋 at 16:19| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 製造業 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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