2010年06月23日

廃業の波

ブログもこの頃書かずにすみません(前からか・・・・)

以前にも職人さんたちが消えつつあるという事を書いた事があります。

ついに、と言うか、やはりと言うか
今月一杯で大きなサイズの六角穴矢打ち加工をお願いしていた
大田区の加工先が廃業される事になりました。

平径26mmまでかなり大きなサイズまで対応して下さって
貴重な加工先でした。
本業はこれまた大きなサイズの平ワッシャー類の製作だったのですが
リーマンショック以来のこの景気で、大きなサイズの主力の建設、
重機などがすべて極端な落ち込みで、売上げ減、六角穴矢打ち加工
も数量が減少して、従業員の方に退職をお願いして、社長お一人で
加工されていたのですが、貸し工場の家賃にも満たない売上げの連続
でもう2年近く、持ちこたえられずに・・・という結果でした。

皮肉にも廃業宣言の後、六角穴加工を中心に受注量が増大して
過労になりそうな忙しさ(いかに他に加工する先がないかを証明
するようなものですが)整理に1ヶ月余裕を持たせていた所まで
作業が長引いてしまった位です。

六角穴加工をされている所はほとんど他の本業を持たれているのです
が、この長期の不景気で本業不振、六角穴加工だけでは企業として
成り立たないために廃業されていくのが現実です。

でも、では他に変わりはあるか?というと、ほとんどないのが現状
六角穴加工は色々種類がありますが、それぞれ長所短所があり、矢打ち
でなければ、という部分もかなりあるため、このままで行くと少量
や安価な加工を中心に六角穴加工が出来なくってしまう危険が高い
のです。

更に、六角矢打ち加工をされている所の職人さんたちの高齢化と後継者
不足で、現在他にない高い技術を持っていてある意味日本の生命線と
言える部分を受け持っている加工先も今年一杯で高齢のため廃業する
と言われています。

先進技術も大切ですが、現在なくてはならない加工技術がもう風前の
灯火になっているのに、公的援助や育成などはまったく図られて
いない、これで技術立国が成り立つのか本当に心配です。

微力ながら、なんとか技術を受け継いでいけるように現在、最大限の
努力をしていますが、物凄い難題にぶち当たっているという感触を
日々感じています。

posted by ねじ屋 at 14:49| 東京 ☔| Comment(1) | TrackBack(0) | 製造業 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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